

ご家族の方は距離が近いだけに、普段の生活の中で知らず知らずのうちに本人の病気の症状に振り回され、心身ともに疲れ果ててしまいます。
心の病は、そんなご家族の辛さも治療していかなければ、根本的な問題は解決しません。
家族教室への参加やご家族自身の相談が回復への大きな力になります。
ご家族も苦しんでいます。1人で溜め込んでいたら、ますます辛くなるかも知れません。
今の気持ちを吐き出して、本来の健康的な自分を取り戻しましょう。
自分ひとりで悩まないでください。共に回復を願うご家族同士と専門のスタッフと接することで乗り越えられることもあります。
まずはお気軽にご相談下さい。
各種依存症は、初期には自分の病気に気づくことができない、あるいは認めるのが怖い、と言う心理状態であることが多いようです。
依存症の方は相談することが苦手な場合も多く、当事者自らが専門医療機関に助けを求めることは少ないのも現実です。また、アルコールなどの乱用・依存の陰に何らかの精神障害が隠されており、その障害に起因する苦痛や不安感を紛らわす目的で、過剰使用を止められなくなっている場合もあり、依存症とその精神障害双方のケアが必要となります。
ご家族が孤軍奮闘して当事者を説教したり、コントロールしようとしても、疲れ切ってしまったり、互いに傷つけ合い家庭全体が険悪なムードになってしまいがちです。
ある時には当事者の行動が始終気になって抱え込んだり、逆に怒りに任せて当事者を叱責してしまう・・・。しかし、むしろ状況は悪化したと言うご経験はなかったでしょうか。このような依存と攻撃の状態を「共依存」といい、人間関係における依存症とも考えられます。
依存症と言う病気は「否認」を伴うことも特徴的と言われています。これは依存症者の多くが深い葛藤(生育歴、家族歴、学校、職場などでのストレスや過去のトラウマなど)を誰にも相談できないまま抱え込み、アルコールや薬物、ギャンブル、買い物依存、摂食障害、ネットゲーム過剰使用などにより辛い気分を変えようとして、一時的には楽になれた体験があることから始まると言われています。これをセルフメディケーション、自己治療効果と言います。
ですので、ただ単に飲酒やギャンブル、薬物等、依存対象を悪い事と決めつけ、無理やり取り上げようとしても、当事者は著しい不安状態となり、返って再飲酒(再使用)欲求を刺激してしまう可能性も考えられます。そこでまずは、ご家族自身が安心して、過大に背負っている役割を「荷おろし」しながら望ましい対処方法を学んでみてはいかがでしょうか。周愛利田クリニックの家族会、家族相談は依存症の背景を理解し、苦労してきたご家族の気持ちを楽にできる場です。
当院では下記の家族会と家族教室を開催しています。
☆「家族会(アルコール、ギャンブル、薬物など)」
☆「ネットゲーム依存家族教室」
それぞれの日程など詳細につきましては、下記を御参照下さい。
周愛利田クリニック家族会、ネット依存教室では専門スタッフの司会進行により、同じ悩みを持つご家族同士で気持を分かち合い、正しい知識と望ましい対処方法などが学べる場です。
曜日 | 毎週火曜日 |
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時間 | 14 : 00 ~ 15 : 30 17 : 30 ~ 19 : 00 |
お問い合わせ | 周愛利田クリニック |
TEL | 03-3911-3050 |
※ 家族会参加は無料です。クリニック3Fで行っております。
ご参加には事前のご予約が必要です。
*ネットゲーム依存家族教室は平成31年1月より周愛荒川メンタルクリニックで行うこととなりました。
詳細は下記リンクをご参照ください
http://www.shuai-toshida.jp/arakawa/family/index.html